母の日にはカーネーションを贈るのが一般的ですが、「毎年同じ花では飽きてしまうかな?」と思う方もいるでしょう。そんな方のために、カーネーション以外でお母さんに喜んでもらえる花をご紹介します。今年はいつもと違った花でお母さんを驚かせませんか?
カーネーションが母の日の花とされる理由
母の日の始まりは、1907年にアメリカのアンナ・ジャービスが亡き母を偲んで白いカーネーションを捧げたことからです。ジャービスは母の日を通じて「母親への感謝を生前に表すべき」という考えを広めたかったのです。この伝統が世界中に広がり、カーネーションは「母の日の花」として定着しました。
カーネーション以外の花を選ぶメリット
母の日は感謝の気持ちを表す日ですから、必ずしもカーネーションにこだわる必要はありません。カーネーション以外の花を選ぶ際のポイントは次の通りです。
- お母さんの好みに合った見た目
- ポジティブな花言葉を持つこと
- 長持ちすること
お母さんの好みに合わせて
プレゼントする花は、お母さんが喜ぶものを選ぶことが大切です。華やかな花を好む方もいれば、シンプルで上品な花を好む方もいます。いつものお母さんの好みを参考に、最適な花を選んでみてください。
花言葉で気持ちを伝える
花言葉は、それぞれの花が持つ特別な意味を表します。母の日には「感謝」や「幸福」といったポジティブな花言葉を持つ花を選ぶと良いでしょう。花言葉を添えて贈れば、ギフトがより心に残るものになります。
持続性を考えて
贈った花がどれだけ長持ちするかも大切なポイントです。長く楽しめる花を選べば、お母さんが喜ぶ期間も長くなります。耐久性の高い花や、手間がかからないプリザーブドフラワーも検討してみてください。
贈り物に向かない花とその選び方のポイント
花を贈る際には、選び方に注意が必要です。特に母の日のような特別な日には、不適切な花があります。プレゼント用の花を選ぶ前に、次のポイントをチェックしましょう。
悲しみや供養を連想させる花
一部の花は悲しみや供養の象徴とされていますので、母の日のような明るい場面でのプレゼントには不向きです。特に注意が必要な花は以下の通りです。
- キク:葬儀や墓参りに使われることが多い
- ユリ:特に白色は純潔を象徴しますが、喪のイメージも強い
- 白いカーネーション:一部で仏花として使われることがある
これらの花を贈る場合は、色や組み合わせを考え、相手が喜ぶ配慮をしましょう。
縁起が悪いとされる花
一部の花は見た目や特性から縁起が悪いとされています。次のような花は避けるか、贈る際には花言葉のポジティブな意味を強調するとよいでしょう。
- ヒガンバナ:毒を持ち、不幸を連想させる時期に咲く
- ツバキ:花が根元からポロリと落ちる性質が不安を連想させる
- アジサイ:色が変わりやすい性質が不安定を象徴するとされる
鉢植えの贈り物とその配慮
鉢植えの贈り物自体に問題はありませんが、受け取る人の状況に応じて慎重な選択が求められます。特に回復中の方には、「根が張る」ことが好ましくないとされる場合もあります。鉢植えを選ぶ際には、その人の状態や性格を考慮に入れると良いでしょう。
母の日におすすめ!カーネーション以外で選ぶ花10選
母の日にぴったりのカーネーション以外の花を「見た目」「花言葉」「持続性」の三つのポイントで選びました。お母さんの個性や趣味に合う花を選んで、感謝の気持ちを表現しましょう。
バラ
バラは世界中で愛されており、恋人だけでなく家族や友人へのプレゼントにも最適です。
ローマ神話で愛と美の女神ヴィーナスにちなんで名付けられたバラは、その見た目の美しさと花言葉が魅力的です。様々な品種があり、色や形によって多様なメッセージを伝えることができます。
●花言葉
- 一般的には「愛」「美」を表します。
- 赤色のバラは「情熱的な愛」「深い愛情」「貞節」を象徴。
- オレンジ色のバラは「絆」「無邪気」「信頼」を意味します。
- ピンク色のバラは「上品さ」「可愛らしさ」「愛の誓い」「しとやかさ」「温かい心」「感銘」を表します。
- 白色のバラは「清純」「純潔」「相思相愛」「深い尊敬」「新しい始まり」「清らかな愛」を象徴。
- 青色のバラは「奇跡」「夢が叶う」を意味します。
- 紫色のバラは「尊敬」「気品」を表します。
これらのバリエーションから、お母さんの性格や好みにマッチするバラを選んで、特別な日に贈りましょう。
リシアンサス
リシアンサスはバラに似た洗練された外観で人気があります。バラとは異なり、トゲがないため取り扱いがしやすいという特徴があります。適切なケアを施せば、切花としても2~3週間持つため、フラワーアレンジメントや花束に広く利用されています。
●花言葉
- 一般:「永遠の愛」「優雅」「清々しい美」
- 青:「恋心」
- 紫:「祈り」「希望」
- ピンク:「優美」
- 白:「深い思いやり」「不変の愛」「心地よい会話」
ガーベラ
ガーベラはその鮮やかで愛らしい外見で広く愛されており、世界中で多様な色や形の品種が開発されています。適切な管理を行うことで、2~3週間楽しむことができるため、切花としての人気が高いです。母の日には、感謝や愛情を象徴するピンクや黄色のガーベラが特におすすめです。
●花言葉
- 一般:「希望」「前向きな姿勢」「魅力」
- 黄:「親しみやすさ」「柔らかな心」「美の極致」
- オレンジ:「忍耐力」「冒険心」「不思議」
- 赤:「ポジティブ思考」「深い愛」「情熱」「果てしない挑戦」
- ピンク:「高貴な美しさ」「高い愛」「思慮深さ」「感謝」
- 白:「希望」「純粋」「誠実」
フェアリーオーキッド
蝶が舞うような優雅な外観が魅力のフェアリーオーキッドは、その美しさから多くの人に愛されています。花束やアレンジメントに多用され、鉢植えでは「幸福が根付く」として人気です。切花としての持続性も高く、2~3週間美しさが持続します。特にコンパクトな品種は、様々な場面で活躍します。
●花言葉
- 一般:「幸運を招く」「純粋な愛情」
- 白:「純潔」
- ピンク:「深い愛情」
カスミソウ
カスミソウは細い枝先に咲く数多くの小花が特徴的で、花束やアレンジメントに使用されることで他の花を引き立てます。一方で、カスミソウのみで構成されたブーケも、その清楚な美しさから人気があります。
生花としての寿命は約一週間から10日程度ですが、ドライフラワーにすることで1年近く楽しむことが可能です。母の日にはその花言葉が感謝の気持ちを伝えるのに適しています。
●花言葉
- 一般的に:「感謝」「幸福感」「清潔な心」「純粋な愛」「無邪気さ」「魅力的」
- 白色:「親切心」「純粋」
- ピンク色:「感激」「切ない愛情」
カンパニュラ
ラテン語で「小さな鐘」という意味のカンパニュラは、その名の通り鐘のような形状が特徴です。切花としての持ちが5〜7日と一般的ですが、愛らしい外見と花言葉が母の日のプレゼントに最適です。
●花言葉
- 「感謝」「誠実さ」「願い」「心からのメッセージ」
スターチス
スターチスは枝先に房状に咲く花が特徴で、その持ちの良さからドライフラワーとしても人気が高いです。色あせにくいため、初心者でも扱いやすく、長く楽しめます。
●花言葉
- 一般的に:「変わらない心」
- 紫色:「上品」
- ピンク色:「永遠の愛」
ヤグルマギク
放射状に広がる形が特徴的なヤグルマギクは、「コーンフラワー」とも呼ばれ、その名は鮮やかな青色がサファイアを連想させることから来ています。色のバリエーションが豊富で選ぶ楽しさもあります。
●花言葉
- 「感謝」「幸福」「幸運」「優雅さ」
レースフラワー
レース編みを思わせる繊細な花姿のレースフラワーは、ヨーロッパで古くから薬草としても使われていました。その美しさからウェディングシーンでもよく選ばれますが、取り扱いには注意が必要です。
●花言葉
- 「感謝」「繊細な愛情」「可憐な心」「ほのかな愛」
モルセラ
ミントに似た清涼感ある香りと鮮やかなグリーンが特徴的なモルセラは、他の花との組み合わせで絶妙なアクセントを提供します。ドライフラワーとしてもその色鮮やかさを保ちます。
●花言葉
- 「感謝」「希望」
まとめ
母の日にカーネーション以外の花を選ぶ方法と、他の素敵な花々のトップ10を紹介しました。もし「毎年カーネーションばかりでちょっとマンネリ化してきた」とお感じの方は、ぜひこの記事で紹介した花々をお試しください。
最後までお読みいただきありがとうございました。