10月1日は、秋の新しい装いに合わせて香りも更新する、「香水の日」として日本フレグランス協会が制定しています。このタイミングで、香水の種類やすれ違った時にほのかに香る方法をご紹介します。
香水の種類と持続性
香水は香料、アルコール、蒸留水を組み合わせて作られており、その種類には主に4つあります。それぞれの種類は香りの濃度(賦香率)により、持続時間が異なりますので、購入時の参考になります。
パルファン
賦香率:15~30% 持続時間:5~7時間 香りが非常に濃厚で、少量でも長く楽しむことができます。
オードパルファン
賦香率:10~15% 持続時間:4~5時間 パルファンよりは軽めですが、豊かな香りが持続します。
オードトワレ
賦香率:5~10% 持続時間:3~4時間 日常使いに適した軽やかな香りです。
オーデコロン
賦香率:3~5% 持続時間:1~2時間 最も軽い香りで、リラックスタイムに最適です。
香水を塗るべき部位と避けるべき部位
香水は塗る位置によってその香りの印象が変わります。空気と共に上へ昇る性質の香りは、控えめに楽しみたい場合、ウエスト以下の部位に塗るのが適しています。特に香水初心者には「ウエスト」「太もも」「ひざ裏」「足首」がおすすめで、これらの部位は香りが自然に広がりやすいです。
香りを強く感じさせたい場合は、動きが多い部分や体温が高い部位に塗ると良いでしょう。ただし、耳の後ろや胸元など香りが集中しやすい部位は、香りに酔いやすいため注意が必要です。
【控えめに香る部位】
- ウエスト
- 太もも
- ひざ裏
- 足首
【強く香る部位】
- うなじ
- 耳の後ろ
- 手首
- 胸元
香水の使用を避けるべき部位
香水は体臭と混ざることがあり、特に汗を多くかく脇や足の裏には使用を避けた方が良いでしょう。また、香水に含まれるアルコールが髪の乾燥やダメージを引き起こすため、髪に直接塗布するのは避け、ヘアミストなどの髪専用製品を使うことをお勧めします。これにより、髪を保護しながら香りを楽しむことができます。
すれ違う人を魅了する香水の使い方
香水はその強さが周囲に影響を及ぼすこともありますので、適切な量を心がけて使用することが大切です。
香り高くするための肌の準備
良い香りを纏うためには、まず肌を清潔に保つことが不可欠です。汗や前に使用した香水の残りが混じると、新しい香水の香りが変わってしまうことがあります。使用前にシャワーで体を洗う、または無香料の清拭シートで肌を拭くことをお勧めします。
香水の正しいスプレー方法
香水をスプレーする際には、体から約20〜30センチメートル離れた位置から吹きかけると、香りが均等に広がります。一度に多く出すと強すぎる香りになるため、少量ずつスプレーすることが望ましいです。手首に香水をつける際は、こすり合わせずに軽く塗り、そのまま自然に乾かすのが最も効果的です。
香水をつける最適なタイミング
香水をつける最良のタイミングは、外出する約30分から1時間前です。香りは「トップノート」「ミドルノート」「ラストノート」の3段階で変化し、香水の本質的な香りはミドルノートに現れます。
ノート | 説明 |
トップノート | 最初の5〜10分間の香り。最も揮発性が高く、すぐに香りは薄れます。 |
ミドルノート | スプレー後30分から1時間の間に感じられる、香水の主体的な香り。 |
ラストノート | スプレーから2時間後の残り香。これが香水の持続的な印象を与えます。 |
この表は、香水が時間経過とともにどのように香りが変化するかを示しています。
香水の正しい使い方とマナー
香水の使用には思わぬ落とし穴があります。楽しむために知っておくべきポイントを覚えておきましょう。
シーンに合わせた香水の選び方
香水を使う際には、その場の雰囲気に合った香りを選ぶことがマナーです。フォーマルな場所や食事の時は、強すぎる香りや特徴的な香りは避け、持続性や香りの強さを調整することで、共にいる人にも良い印象を与えることができます。
香水の適切な調整方法
もし香水を付けすぎてしまった場合は、水で洗い流して香りを抑えることができます。外出先で水を使えない場合には、アルコールを含んだウェットティッシュで拭き取るのも一つの方法です。
まとめ
適度に使用した香水は、相手に良い印象を与えるだけでなく、自分自身の気持ちを高める効果もあります。元気を出したい時や気分を変えたい時に、お気に入りの香りが心を支え、癒やしを提供してくれます。
最後までお読みいただきありがとうございました。